デザインマネジメント工学部会

山内陸平

京都工芸繊維大学繊維学部デザイン経営工学科 教授

1.部会の目指す方向

 世紀末を迎え、今世紀を総括する中で、高度成熟社会がもたらした諸問題が山積し顕在化してきました。

これらの諸問題を解決するには、新しい科学技術やそれらによるモノや施設(環境)を単に開発するだけではなく、人々のライフスタイルをはじめとする社会システムの変革という困難な課題に取り組まねばなりません。

デザインマネジメント工学部会の目指す方向は、21世紀の人工物、すなわちモノ、環境、情報とさまざまな社会システムがいかにあればよいのか、という課題を中心に取り組み、研究することにあります。

 これは、「感性工学」という枠組みを越えている。また、部会の具体的な方向が見えない、と考えられるかもしれません。しかし、われわれは感性工学が単に「感性」のみを問題とするのではなく、感性を含めた広い意味でのデザインやそのマネジメントを通して社会の中での多くの課題について、より総合的、複合的にとらえることであるとし、部会の目指す方向としています。

 次に取り組む方法ですが、上記の課題に取り組む方法として数多くのアプローチがあると考えられますが、今日の人工物に関わる多くの課題は単純なものでなく、幅広い領域の知恵を複合させることが必要です。

われわれはデザイン、マネジメント、工学というこれまでの3つの領域を有機的に融合させることによって、広い視野から今後に有効な糸口を探ろうと考えています。

従って、専門領域にとらわれることなく、多くの方に参加していただける部会にしたいと考えています。

2.運営の方針

 本部会の運営は、活動の拠点が関西、特に京都と大阪が中心であること。次に、1の部会の目指す方向で示したように、部会の名称とその内容にとらわれることなく、広くデザイン、マネジメント、とそれらに関わる工学に関係されるより多くの方に参加していただけるものにする方針です。

 また、大学等での教育・研究者のみならず、社会で活躍されている実務家などの参加も大いに期待しています。

その一方で、部会の発展(部会員の増加や専門領域の多様化)状況により、専門化した部会内グループの創設も考えられます。

 部会事務局は、現在のところ京都工芸繊維大学、デザイン経営工学科に置く予定にしています。


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