感性計測評価部会
活動内容
人の仕組みや思考を把握することによって、人が快適に過ごせるモノや環境を創り出すことができることが感性工学の特長です。人の仕組みや思考を把握する計測方法を考究することを目的としています。さらに、人を知る方法に基づいて、快適な製品や社会環境を創る方法についても考えていきたいと思います。
主な活動
(1)大会時に美と健康のセッションを企画実施しています
(2)感性工学大学間研究室交流会を毎年開催しています
(3)感性に係る計測評価の標準化を主導し、ナイトセッションなどで勉強会を開催しています
第27回日本感性工学会大会 部会企画セッション「美と健康」を開催
セッション : [2B01] 美と健康 (感性計測評価部会企画セッション)
2025年9月18日(木) 10:00 ~ 11:30 B会場(研修室)
座長:荒川尚美(資生堂)
[2B01-01] 感性価値「SUTEKI」の概念と構成要素
*鈴木 佑佳1、生藤 佑太郎2、菅原 徹3 (1. 千葉大学大学院、2. 東洋大学大学院、3. 早稲田大学)
[2B01-02] 笑顔スライドショーの感性評価メリースマイルの魅力を探る
*菅原 徹1、越山 直紀2、水谷 孝次3 (1. 早稲田大学、2. Beyondoor合同会社、3. NPO法人MERRY PROJECT)
[2B01-03] 写真撮影における魅力的な笑顔を引き出す外部刺激の検討
*生藤 佑太郎1、湯舟 英一1、菅原 徹2 (1. 東洋大学、2. 早稲田大学)
[2B01-04] 職場における男性ピアス着用に対する感性評価と規範意識
*土肥 麻佐子1、野田 爽太2 (1. 文教大学、2. 神奈川県立菅高等学校)
[2B01-05] 乳がん経験者におけるブラジャー選択時の課題とニーズ
*土肥 麻佐子1、石垣 理子2、角田 千枝3、安藤 圭佑4 (1. 文教大学、2. 昭和女子大学、3. 相模女子大学 、4. ユニチカガーメンテック株式会社)
[2B01-06] 温熱呈示可能なスマートウェアによる作業快適性の検討
*若林 怜1、吉田 宏昭1、上條 正義1、松本 正秀2、鈴木 素3 (1. 信州大学、2. 株式会社三機コンシス、3.hap株式会社)
感性に係る計測評価の標準化を開催 2025年9月19日(金)
第27回日本感性工学会大会ナイトセッション
主催:一財 感性科学協会 共催:日本感性工学会感性計測評価部会
〇 開催日:2025年9月19日(金)
〇 時 間:17時~19時
〇 場 所:4階研修室(B会場)
〇 プログラム:
17:00~17:05 : 開会の挨拶と概要説明 上條正義(信州大学)
17:05~17:20 :
発表タイトル:感性計測四方山話 Part 2
講演者(所属):大倉典子(中央大学)
発表概要:感性計測にまつわるエトセトラを、前回の質問への回答を中心に紹介します。
17:20~17:35 :
発表タイトル:感性計測評価の知見を繋ぐ:理学療法の視点から拓く、標準化への対話
講演者(所属):古川勉寛(医療創生大学)
発表概要:感性計測評価には、製品開発等に応用される多様な知見があります。理学療法の視点を交え、これらの知見を体系的に整理し、分野間の橋渡しを目指す研究を計画しています。本日はその計画をご紹介し、皆様と「共通のものさし」の可能性について意見交換できれば幸いです。
17:35~17:50
発表タイトル:心療内科における脳波・心電図のスコア化手法と感性評価への応用
講演者(所属):小田 一之 (インタークロス株式会社)
発表概要:医療機器メーカとして心療内科・精神科での生体生理データのスコア化につき多彩な研究者のとの連携により検討した結果をご紹介します(東京都次世代イノベーション創出事業)。質問紙スコアや行動分析から生体生理データへのアプローチにつき感性工学への応用可能性をデイスカッションしたいと思います。
17:50~17:55
発表タイトル:建築空間デザインに関連付ける感性計測のVR設計の事例
講演者(所属):本田司(株式会社ジオクリエイツ)
発表概要:前回の株式会社乃村工藝社との取組みの引続きの事例紹介で、特に建築空間設計に連携させた設計段階のVRと竣工後の現地での生体計測実験について、緑と木材を活用した、乃村工藝社本社内のリニューアル設計プロジェクトの事例をご紹介します。
17:55~18:10
発表タイトル:建築空間デザインに関連付ける感性計測のVR・AI開発の事例
講演者(所属):本田司(株式会社ジオクリエイツ)、染谷朝幸(株式会社日建設計)、下田一久(東京消防庁)
発表概要:「空間」を関連付けた感性計測で特に事業化を進められている、日建設計と共同開発のVRによる「バーチャル避難訓練」・東京消防庁と共同開発の「住まいの防火防災診断AIアプリ」の事例をご紹介・話題提供します。
18:10~19:00 : パネルディスカッション パネリスト:講師5名
モデレーター:山口穂高(日本大学)
感性工学大学間研究室交流会について
概 要
感性工学に関心を持って学んでおられる各大学の学生が集まり、研究発表を通して交流する会を毎年度開催しております。本会ですが、これまで、東洋大学、早稲田大学、日本大学、文教大学、信州大学の各研究室が参加し、ゲスト講師による講演や学生の研究発表および懇親会を行っております。感性工学をキーワードにして、文系理系関係なく、幅広い学生が集まり、意見交換や対話を通して、知識、理解力、情報発信力の向上、つまり、感性力の向上を目的としております。対話によって情報を共有し相互理解を深めることは、感性工学とって重要な要素です。それぞれの大学・研究室で感性工学を学ぶ学生たちが他大学の学生と交流することにより、対話による相互理解のすばらしさを体感し、自身の感性力の向上につなげて欲しいと考えています。学会大会での研究発表とは異なり、研究だけでなく、自主的な活動についての発表も受け付けます。自身の考え方や行っていることを人に伝えること、人との意見交換によって感性力を養える場となることを期待しています。卒業研究をこれからはじめる学部生の参加は、特に歓迎します
これまでの交流会の様子
スクール形式に座って、研究室紹介や特別講演を聴講します。研究発表の方法は、会場や参加者数によって異なります。ポスター発表で実施することもありましたが、最近は、発表ブースで、コンピュータ画面での発表形式が多くなっています。 発表会場は、参加する大学の会場を借りて実施しています。毎年開催される大学が異なります。これまでは、信州大学、早稲田大学、日本大学、東洋大学で開催しています。
2025年3月2日(日) 文教大学 越谷キャンパスで開催
★過去の記録 : 2023年度の開催案内
美と健康について
これまでに実施したセッションについて
感性に係る計測評価の標準化について
これまでに実施したナイトセッションについて
・第26回大会ナイトセッション
主 旨 : 感性に係る計測評価は、研究者の工夫によって行われているが、計測評価の規定がないため、恣意的に扱われている。どのように計測評価すればよいのか、どんな点の標準化を行えばよいのかなど、意見交換し、標準化の可能性を検討したい
(1)「感性計測四方山話」 大倉典子氏(中央大学)
(2)「心理評価はなぜ企業に受け入れられないのか」 澁田一夫氏(宮城大学)
(3)「公設試における感性計測の事例と課題」 山口穂高氏(岐阜県生活技術研究所)
(4)「新市場創造型標準化制度を活用した規格開発 ー換気カプセル形発汗計の事例ー」 百瀬英哉氏((株)スキノス)
部会への連絡・お問い合わせ先
代表者:上條 正義(信州大学)
連絡先:kamijo@shinshu-u.ac.jp