視覚感性研究部会
活動内容
本部会は、感性において極めて重要な視覚に関する基礎的な研究を行う部会です。視覚は、色や形、動き、立体感を遠隔的に即座に捉えるだけでなく、手触りやおいしさなど、他の感覚器が司る知覚をも推測する能力を持ちます。視覚研究は長い歴史を持つことから比較的理解が進んでおり、時空間周波数分析に代表される画像特徴量の概念は、近年の生成AIや深層学習の基盤ともなっています。近年、多感覚統合や価値評価など、感性に直結した研究が進展しています。その一方で、本部会が特に注目しているのは、眼球や網膜などの初期視覚過程です。従来、視覚を司るとされてきた錐体と桿体に加え、新たな視物質や視細胞の存在が明らかになりつつあり、それらの機能が健康管理や気分など、従来の視覚とは異なる側面を持つことが示唆されています。これらの新たな知見を部会員と共有するべく、本部会は研究会を開催し、演者との議論を通じて感性工学の発展に貢献しています。
代表者:部会長:鈴木雅洋(ノートルダム清心女子大学)、幹事:鯉田孝和(豊橋技術科学大学)
連絡先:shikakukansei@gmail.com