第22回日本感性工学会春季大会 & ISASE2027

会期

会期:2027年3月1日(月)~3日(水)

情報交換会:決まり次第掲載します。

※The 13th International Symposium on Affective Science and Engineering (ISASE2027) が同時開催されます

※春季大会参加者は ISASE2027を聴講することができます。

ナイトセッションも開催いたします。詳細はこちらをご覧ください。

会場

大会:近畿大学 東大阪キャンパス (〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1) 

※本大会は、対面(オンサイト)で実施します。

大会テーマ

「AIネイティブ時代の感性工学」

大会ポスター 

大会概要

生成AIの急速な普及は、私たちの知的活動のあり方を根底から変えつつある。ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルの登場以降、AIは単なる情報検索や自動化のツールを超え、人間の思考・創造・判断を補完・拡張する存在として社会に深く浸透してきた。こうした生成AI技術の社会実装は、教育・医療・ものづくり・文化創造など、人間の感性と密接に関わるあらゆる領域に及んでおり、「AIとともに生きる」ことが自明の前提となる時代、すなわち「AIネイティブ時代」の到来を私たちは今まさに実感している。
このような社会的変容のなかで、感性工学はかつてなく重要な役割を担うこととなった。AIが人間の感性的価値を学習・生成・推定する一方で、その結果をいかに人間が評価し、受容し、あるいは創造的に活用するかは、依然として人間の感性的判断に委ねられている。AIによって生成された音楽・映像・テキスト・デザインが人に何をもたらすか、AI搭載製品やサービスが人の感情・行動・幸福感にいかなる影響を与えるか、AIとの協働のなかで人間固有の感性はいかに変容し、あるいは深化するか——これらはいずれも感性工学が正面から向き合うべき問いである。さらに、生成AIの生み出すコンテンツや推薦・判断が人の感情や嗜好に与えるバイアス、AIへの依存が人の感性的自律性に及ぼす影響など、批判的・倫理的視点からの感性研究の必要性もますます高まっている。感性工学は、AIネイティブ時代における「人間とAIの共生のかたち」を問い直し、人間中心のAI社会の実現に向けた知見を提供する学術的基盤として、その存在意義をいっそう強めている。
会場となる近畿大学東大阪キャンパスは、こうした時代の潮流に最前線で応答している高等教育機関のひとつである。近畿大学は2026年9月、Google Cloudとの包括連携協定を締結し、全16学部の1・2年生と教職員を合わせた約2万1千人を対象に教育機関向け生成AIサービス「Google AI Pro for Education」を導入した。この取り組みは単なるツール導入にとどまらず、問い合わせ・申請・文書作成・会議運営などの大学業務を生成AI活用を前提として再設計する「AIネイティブ大学運営モデル」の構築、AIチャットボットと予約制相談を組み合わせた「24時間学生支援モデル」の整備、そして論文・研究情報の収集・分析・共同研究者探索を支える「次世代研究支援基盤」の創出など、教育・運営・学生支援・研究の4領域を横断する大学全体の変革を指向するものである。さらに、2027年4月からは全学部において情報リテラシー関連科目が必修化される予定であり、生成AIの仕組み・ファクトチェック・著作権・情報セキュリティ・学術公正を体系的に学ぶ教育が本格的にスタートする。「AIを使いこなし、人にしかできない発想や判断、対話を通じて新しい価値を生み出せる人材」の育成を掲げる近畿大学の実学教育の姿勢は、感性工学が長年大切にしてきた「人間の感性を起点とした価値創造」の理念と深く共鳴している。AIネイティブ大学の実現に向けた取り組みがまさに始動しようとしているこの地で、「AIネイティブ時代の感性工学」を主題として議論を深める本大会は、時代の転換点においてこれ以上なくタイムリーな場となるはずである。
特別講演では、関西大学文学部心理学専修の石津智大教授に「神経美学から考えるAI時代の感性と美」と題してご講演いただく。石津教授は神経美学(Neuroaesthetics)の第一人者として、美的体験の神経基盤や感情・感性の認知科学的解明に取り組んでこられた。生成AIが驚異的な品質の芸術作品・音楽・デザインを生み出す現在、「美しさ」「感動」「かわいさ」といった感性的体験の本質は何か、そしてAIが生成したものを人が「美しい」と感じるときに脳内で何が起きているのかは、感性工学にとって極めて根源的な問いである。神経科学・認知科学・美学の知見を横断する石津教授の視点から、AIネイティブ時代における感性と美の新たな地平を照らしていただくことを期待したい。
感性は、人間が世界と関わるための最も根源的なインターフェースである。AIがその感性を模倣し、拡張し、ときに代替しようとする時代にあって、人間の感性の固有性と可能性を問い続けることが、感性工学の使命である。本大会が、研究者・実務者・学生が分野を超えて交流し、「AIネイティブ時代の感性工学」の新たな展開を共に描く、実り豊かな場となることを願う。

                              大会実行委員長 須藤 秀紹 

スケジュール

演題登録期間:2026年11月12日(木)13:00~2026年11月25日(水)13:00 

原稿提出期間:2026年12月18日(金)13:00~2027年1月8日(金)13:00 

展示申込期間:2026年11月12日(木)13:00~ 2026年12月2日(水)13:00

原稿提出期間は、演題タイトル・著者情報、原稿の差し替えが可能です。

参加登録

早期申込:2026年11月12日(木)~2027年1月15日(金)13:00

後期申込:2027年1月15日(金)14:00~2027年3月3日(水)13:00

暫定プログラム公開予定日:2026年 12月18 日(金)

確定プログラム公開予定日:2027年1月29日(金)

予稿閲覧パスワードメール通知予定日:2027年2月19日(金)

予稿集発行日:2027年2月26日(金)

パスワード有効開始日時:2027年2月26日(金)13:00~

大会組織

主催:日本感性工学会・第22回日本感性工学会春季大会実行委員会

実行委員長:須藤 秀紹(近畿大学)

実行委員:近畿大学実行委員:後日掲載

日本感性工学会理事・参与・監事・評議員

共催:(一財)感性科学協会、近畿大学